石川式攪拌擂潰機で、磁器乳棒を原材料として磁器のナノ粒子が生成可能か検討した。水溶液中で数日攪拌擂潰することにより、水中に極めて安定な磁器のナノ粒子が生成できることが分かった。
平均、200nm以下の磁器ナノ粒子が生成された。得られた白濁した溶液は、分散剤が無いにも拘わらず、安定し分散液であった。
磁器乳棒の組成を表1に示す
成分 | 重量比率(%) |
SiO2 | 73 |
Al2O3 | 22 |
その他 | 5 |
表1
以下の手順で擂潰時間と粒度分布測定を行った
(1)ジルコニア溶射したステンレス乳鉢に水を200ミリリットル入れ、30rpmで一昼夜撹拌擂潰する。
(2)白濁した溶液(写真2,3)を、レーザ回折粒子径測定機で粒子数比粒度分布の測定した。
※体積→粒子数の変換には、球の体積で除する原理を用いている
レーザ回折粒子径測定機で測定した粒子数比粒度分布を図1に示す
平均、200nm以下の磁器ナノ粒子が生成された。得られた白濁した溶液は、分散剤が無いにも関わらず、安定した分散液である。
乳棒の材質を、他の物質に変更して、ナノ粒子が生成されるか検証する。
同様の結果は、ビーズミルでも可能と思われる。ビーズミルを用いたナノ粒子の生成についても、今後検討する。