AGBを用いたガラス粉砕試験

概要

自動乳鉢 AGB を用いてガラス塊を粉砕した際の粒度分布測定を行った。

一般的な顕微鏡用スライドグラスを3.5mm 程度に破砕したのち、自動乳鉢 AGB で粉砕した。粉砕時間は 、5時間。粒度測定は、レーザー回折装置を用いた。

結論

一般的な顕微鏡用スライドグラスを3.5mm 程度に破砕したガラス片を自動乳鉢(石川式攪拌擂潰機)AGB 型を用いて破砕した。

3時間程度で破砕粒径は飽和し、約1.7μm程度にまで、粉砕することができる。

 

背景・目的

石川工場で生産している自動乳鉢(石川式撹拌擂潰機)の性能を把握するために、ガラス塊を用いて、AGBの擂潰能力を測る。

試験機器・測定方法・計算方法

試験機器

           ・自動乳鉢(石川式撹拌擂潰機):AGB

 

           ・レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置:LA-950V2((株)堀場製作所)※粒子径分布の測定は外部機関に委託した

測定方法

           ・AGBで3.5mm程度のガラス塊を5時間破砕する

           ・破砕時間1時間ごとにサンプルを採取する

           ・サンプルを外部機関に提出して、粒子径分布の測定を行う

試験結果

破砕前と破砕5時間後のガラスの状態を写真1.写真2.に示す。

写真1. 粉砕前のガラス状態

写真2. 5時間粉砕後のガラス状態


レーザー回折粒子径分布の測定結果を図1.に示す。

また、図1の粒子径分布のモード径粉砕時間依存性を図2に示す。

図1.ガラス粒度分布の粉砕時間依存性

図2.粒子径分布のモード径粉砕時間依存性


一般的な顕微鏡用スライドガラスを3.5mm程度に破砕したガラス片を自動乳鉢(石川式撹拌擂潰機)AGB型を用いて粉砕すると、3時間程度で粒子径は飽和しする。その粒径は約1.7μm程度である。

よって、AGB型を用いる粒径約1.7μm程度までガラスを粉砕することが出来る。

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AGBを使ってのガラス粉砕試験
自動乳鉢AGBを用いてガラス塊を粉砕した際の粒度分布について.pdf
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