各種部品購入、交換について

石川式撹拌擂潰機の乳鉢、乳棒を初め、安全カバーやかき板(かき棒)、杵先等を保守部品として販売をしております。特に乳鉢/乳棒は突然の破損等に備えて予備としてご購入をお勧めしています。また、その他、機械用の歯車、シャフト等の機構部品や杵心棒、杵ばね、口金等の杵部品等の石川式撹拌擂潰機のオリジナル純正部品やベルト、モーター、真空ポンプ等の機械搭載部品も販売しております。

弊社では製造番号、ご購入お客様名や履歴をデータベースとして蓄積することにより、さらに正確で効率的なサポートを可能にしております。

保守部品ご購入、お問い合わせの際は、型式(機種名)、製造番号を予めご確認いただけると、スムーズな対応が可能となります。

是非、型式(機種名)、製造番号のご連絡を頂きます様お願いします。

型式(機種名)/製造番号の確認方法

型式(機種名)/製造番号は機械本体のフレームに貼付されている緑色の金属プレートに記載されています。

石川式攪拌擂潰機の金属プレート
金属プレートの写真

交換/予備の乳鉢・乳棒のご購入について

乳鉢と乳棒はお客様の機械のご利用時間や処理材料によりますが、徐々に摩耗していきます。

磁器乳鉢や乳棒は摩耗により処理中のちょっとした衝撃により突然、割れることがあります。また乳棒は摩耗により、処理時間や処理結果に変化が発生することがあります。 撹拌擂潰処理結果の品質安定のため、また突然の破損による機械停止を防止するためにも、予備の乳鉢、乳棒をお持ちいただく事をお勧めしています。

標準の乳鉢と乳棒の組み合わせ

乳鉢の材質 乳棒の材質
乳棒胴体 乳棒先端
磁器 磁器(胴体と先端は一体型)
砲金

木 

または

テフロン

ステンレス
石臼 砲金
ステンレス
砲金 砲金
ステンレス ステンレス

乳鉢の説明


磁器乳鉢

SiO2を主成分とする乳鉢で、硬い加工物の粉砕が可能です。耐薬品性にも優れています。磁器製なので半導体関連の様な金属粉の混入を極度に嫌う作業にも最適です。


石臼

花崗岩で作られた臼です。カリ長石・石英・斜長石・雲母などの鉱物結晶からなり、臼表面の摩擦係数が磁器乳鉢より若干高いため、杵が加工物を捕らえ易いの加工効率が良いです。また、石臼は磁器乳鉢よりも体積が大きいため、熱容量が高く、加工物の温度上昇を抑制できます。耐薬品性にも優れており清潔に保てます。


砲金

電気伝導性、熱伝導率に優れ、耐食性も良いです。静電気を嫌う材料や温度上昇を嫌う材料の加工に適しています。


ステンレス

耐食性に優れています。


鋳鉄

熱伝導率は砲金と同じで、多少安価です。


メノウ

硬さは磁器と同じですが、耐摩耗性に優れています。コンタミを嫌う材料の処理に適しています。分析用途に多く用いられてます。


アルミナ

硬度が高く耐摩耗性に優れ、硬い加工物の粉砕に適します。耐薬品性にも優れており清潔に保てます。


炭化タングステン

当社で最も硬く耐摩耗性の優れた材料です。分析用途に適しております。


乳棒の交換、ご購入について

乳棒の保守部品をご用命の際は、号数(乳棒のサイズ)、乳棒番号、乳棒の種類(乳棒と乳棒先端の材質)

磁器乳棒の場合は、標準型、防塵型、T型のいずれかをご確認下さい。確認方法は以下になります。またご不明な場合は、製造番号と型式をご確認の上、お問合せ下さい。

乳棒番号の確認方法

杵番号は、杵心棒の上部の線の本数で識別できます。

【杵心棒 上端】

乳棒番号の確認方法 杵心棒上部
左から1番乳棒、2番乳棒

【ボックス 乳棒取付け穴】

杵番号の確認方法 杵取り付け穴
左から1番、2番

同様に3番乳棒は3本線、4番乳棒は4本線の切込み線が彫られています。

乳棒胴体と乳棒先端のタイプ

石川式攪拌擂潰機の材質別の杵筒と杵先

材質:乳棒胴体/乳棒先端

1=ステンレス/メノウ 

2=鉄一体 

3=ステンレス一体 

4=砲金/木 

5=ステンレス/磁器(製造中止) 

6=ステンレス/木 

7=ステンレス/テフロン 

8=磁器一体

 

磁器杵の種類と識別方法

タイプ 基本的な構造 乳棒内部のメンテナンス 基本構造
分解可否 必要工具 特記事項 口金 オイルシール(ゴム製)
防塵 粉体などの材料の擂潰用オイルシール装着型 万力等 専用工具で分解組上げ可能。基本的に石川工場でオーバーホール 定期的なメンテナンスで長期的に使用可能 1ピース あり
T型 メンテナンスのために分解が容易な構造 ドライバー ドライバーで分解・組上げ可能 メンテ頻度が高い場合に適する 2ピース なし
 標準 単純な構造で比較的安価

不可

 

 

接着のため分解不可 消耗によって使い捨て 1ピース なし 

・標準入欧とT型乳棒・防塵乳棒の識別方法

 乳棒胴体にXXーTと杵のサイズ(型式)に“T“が表示されている場合は防塵乳棒かT型乳棒です。

・防塵乳棒とT型乳棒の識別は以下の写真をご参照下さい。

18号の防塵乳棒とT型乳棒の例

防塵杵
防塵乳棒(防塵シール付き)
T型杵
T型乳棒(2つの口金をねじ止め)

乳棒に内蔵されたばねの交換 (乳棒の収縮や回転が鈍くなっている時、機械の擂潰力を調整したい時)

・乳棒の収縮のため、乳棒内にばねが内蔵されています。ばねが破損した場合、乳棒の伸縮が困難になり、乳棒自身の回転も鈍くなくなり、放置すると擂潰力が悪くなるだけでなく、乳鉢の破損や乳棒先端の偏摩耗の原因にもなります。T型磁器乳棒及びSUS杵は口金のネジを外すことで乳棒を分解してばねの交換が可能です。 

・ばねの強さは3種類(強ばね、標準ばね、弱ばね)ご用意していますが(通常は標準ばねを内蔵)、ばねの種類を変えることで、擂潰力の調整が可能です。

すりつぶす力を材料により変えたい場合等、ばねの交換によりうまく処理が出来るかをお試し下さい。

磁器乳鉢のサイズ確認方法

・磁器乳鉢を交換の際には、サイズと材質をご確認下さい。ご不明な場合は、形式と製造番号をご確認の上、お問合せ下さい。

・なお、磁器乳鉢交換をされた場合は“芯出し”という乳鉢を機械にセットする位置調整が必要になります。

・磁器乳鉢は、焼き物であり、形状や大きさに個体差があります。新品に交換直後は乳棒と乳鉢との噛み合わせで、乳棒自身がスムーズに回転しない場合があります。その様な時には、乳鉢に水や洗剤、実際の材料を投入してならし運転をお勧めしております。 

18号用の磁器製鉢
18号用の磁器乳鉢(例)

磁器乳鉢のサイズは鉢の前面に表示されています。

*磁器乳鉢以外の金属乳鉢やアルミナ乳鉢の場合は号数の表示がありませんので、形式(機種名)と製造番号をお伺いし、弊社のデータベースと照合して乳鉢の材質や形式等確認を致します。

かき板、かき棒のご購入について

石川式攪拌擂潰機のかき棒

お使いのかき棒、かき板についてご不明の場合は形式(機種名)と製造番号をご確認の上、お問合せ下さい。

卓上機用(Dシリーズ)の保守部品

(乳鉢、乳棒は石川式撹拌擂潰機 機械サイズ毎に全機械共通です。)

ご不明な場合は、形式(機種名)と製造番号をご確認の上、お問合せ下さい。

石川式攪拌擂潰機の飛散防止カバー
飛散防止カバー
石川式攪拌擂潰機の防塵磁器杵
防塵磁器乳棒
石川式攪拌擂潰機のかき棒
かき板

※Dシリーズ(卓上機)

卓上機(Dシリーズ)に石臼(花崗岩)とステンレス乳棒(先端が木またはテフロン)のお取付することも可能です。食材の開発や少量の生産に素材本来の風味や香りを損なわずに擂り潰しをすることが出来ます。

石川式攪拌擂潰機の石臼
石川式攪拌擂潰機の石臼と杵

*石臼はD16S~D22Sまでにお取付けが可能です。

AGA/AGB用の保守部品(乳鉢、乳棒)について

AGX型の乳鉢と乳棒は専用になります。また、鉢ホルダーとセットでのご購入やメノウ鉢の研磨サービスも承っております。

石川式攪拌擂潰機のアルミナ、メノウ、タングステンの鉢と杵

材質

1=アルミナ

2=メノウ

3=タングステン

(乳鉢と乳棒先端は同じ材質の組合せとなります)

ご注意

・新しく乳鉢、乳棒を交換された場合は乳棒先端と乳鉢を馴染ませるために慣らし運転をお勧めしています。乳鉢に水や液体せっけん等を入れ、乳棒を取り付けて機械を稼働させます。

・機械部品は石川工場内で個別に調整をしながら最適な状態でお取付をしております。

つきましては部品の調整具合によっては、ご購入頂いた部品がそのままではお取付け出来ず、お取付けが出来た場合でも正常な機械動作に支障が出る事があります。

修理ご希望、保守部品ご購入のお客様へ

弊社では製造番号、ご購入お客様名や履歴をデータベースとして蓄積することにより、さらに正確で効率的なサポートを可能にしております。

従いまして、ご連絡をいただきます際は「会社名・部署名・お名前・電話番号・FAX番号・電子メールアドレス」「機種型式名」「製造番号」を、また部品購入の場合には「部品名と数量」を加えましてご連絡ください。